GISで管理されている土地データを更新し、現場での家屋調査等を行うことで適切な課税に向けた固定資産情報の運用支援をおこないます。

技術について

異動更新

土地の所在(地番)大きさ(地積)主な用途(宅地や田・畑などの地目)所有者といった土地の情報を明らかにする登記記録は、土地所有の権利の保全や土地取引の安全のため法務局が管理しています。
登記記録は土地への課税などに使用されていますが、土地情報は年月とともに変化します。

当社では、法務局から発行される登記済異動通知書および地積測量図等をもとに、このような土地情報の経年変化を各市町村が行政で使用する地番図データへ反映し、最新の状態に更新しています。
また、新たに地籍調査が完了した地域があれば成果を反映して情報の更新を行い、地番図データの精度を高めます。

こうしてできた地番図データにより土地がどこにあるのか、周辺の土地との関係がどうなっているのか、その土地の用途や所有者等の土地情報を即座に把握することができ、効率的な課税事務を実現します。

家屋調査

家屋調査は固定資産評価の適正化と課税の均衡化を図るため、既存課税対象家屋の増減築と滅失や新規家屋の存否を調査し、現況の情報を取得することを目的としています。

調査準備

現地調査をスムーズに進めるために、自治体から提供された調査対象家屋の情報をGISにデータセットします。

調査対象家屋のGISデータ

現地調査

現地では自治体職員とともに、家屋の存否を確認します。
存在する家屋についてはモバイルGISと計測器により建物の外形の計測を行うとともに、所有者情報等の課税に必要な情報を所有者に確認します。

家屋の計測

モバイルGISによる調査結果入力画面

調査結果の整理

現地調査終了後に調査データの取りまとめをおこないます。
具体的には課税に必要な情報をExcelシートに総括するほか、現地で計測した情報を基に家屋の各階平面図を作成します。
また、自社開発のGISに作成した家屋図形と課税情報を登録することで幅広い分野での利用を可能にします。

各階平面図

家屋図形の配置

地目判読

固定資産税を算出する際に、課税客体の把握が重要であり、その土地の種類が大きく関わってきます。
土地の種類は多様であり異動もあるため、空中写真を利用し定期的に土地の利用状況を見直すことで公正・公平な課税を行うことが可能になります。
当社では、宅地と雑種地について空中写真から土地の利用状況を判読し、適正な固定資産税算出の支援を行います。

地目判読

家屋データ作成

土地と同様に、家屋についても課税を行うため、家屋の新増築や滅失、および用途等の把握が必要です。
そのため、空中写真を利用して家屋形状を取得し家屋図形データを作成します。
さらに家屋の用途や屋根の種類などの家屋属性データを関連付けることで公正・公平な課税を行うことが可能になります。
また、家屋データを管理することで、世帯管理や要援護者・独居世帯の把握など福祉・防災分野にも活用することができます。

家屋図形作成

公図データ整備

土地の境界確認や測量の実施より、地籍調査等の精度の高い図面情報が作成されますが、境界確認や測量が実施されていない地域においては、公図と呼ばれる図面が利用されており、登記所や市町村役場で利用されています。公図の枚数は大量にあることより、行政事務で地番確認等をおこなう際に、GISで地図情報を管理し、円滑な住民サービスを行えるよう支援をおこなっています。

公図配置図

空間情報の他のサービス

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